2018/7/5
勉強をした気になっていませんか?
毎月、立志館ゼミナールの小中の児童・生徒の皆さんと保護者の皆さんに向けて、館長コラムをお送りしています。今月は2018年4月号の内容を少し変えて掲載します。

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「勉強しているのに、成績がなかなか上がらないんだよね」と悩んでいる人もいますよね。

その原因は何でしょうか。その一つに、勉強をしているのだけれど覚えてしまうまでやり切らないことが挙げられます。

つまり、「勉強をした気になっていませんか?」ということなんですね。

勉強をしているのに成績が一向に上がらないと嘆く人へのアドバイスとしては、そういう場合は勉強の仕方を見直してみましょう。

新しく学習する内容は、教科書の大切なところに線を引いたり、ラインマーカーで色をつけたりして、丁寧に理解をしながら読みますね。あるいは、写したノートの内容をきれいに自分で整理して、独自のまとめノートを作る人もいます。

これらの勉強法のように、じっくり理解しながら学ぶことは本当に大切なことですが、問題は、教科書を読み大切なところにマークをし、あるいは、まとめノートを作ったとしても、それだけで勉強をした気になってしまうところなのです。

それらの作業をしながら理解したことは、脳の記憶回路にかなり強い電気信号となって送られますから、その時点では強い記憶として脳に保存されます。

しかし、脳科学の研究によると一度だけの記憶では、記憶した内容はすぐに忘れられてしまうのです。

エビングハウスの忘却曲線という有名な実験があります。その結果によれば、覚えた内容は1時間後には約55%忘れ、1日後には約70%近く忘れ、1か月後には約80%忘れてしまいます。

しかし、一度きっちり覚えた内容は、少しの復習で思い出すということも報告されています。カナダのウォータールー大学の研究成果によると、完全に覚えた内容は、1日以内に10分復習すれば記憶がよみがえり、次に1週間後に5分復習すればほぼ記憶が回復し、さらに1か月後に2〜4分復習すれば90%以上の記憶が維持できるようになります。

一度しっかり勉強しても、そのままなら誰もが80%近くを忘れてしまい、また最初からやり直さなければなりません。しかし、翌日に10分、1週間後に5分、1か月後に2〜3分復習するだけで記憶が維持できるのですから、この学習方法を使わない手はないですね。

そして、もう一つ大切なことは、いくら記憶しても問題を解けなければ点数が取れないことです。つまり、問題演習が欠かせないのです。問題にも様々なパターンがありますから、その解き方を記憶しないといけません。

ですから、一度やってすぐに解けるものは、次回も解ける可能性が高いですが、一度解いて解けなかった内容は、やり直してもそのままにしておくと、次にも解けない可能性が大きくなります。

間違った問題は、やはり、1日後、1週間後、1か月後にもう一度やり直すことが必要なのです。そうすれば、その問題はそれ以降も確実に解けるようになります。

人間の脳は、日常的に次から次へと自動的に記憶する一方で、どんどん忘れていくようにできています。だから、一回しっかり勉強したから大丈夫なのではありません。

人間の記憶のメカニズムに沿った形で勉強することが大切なのですね。立志館ゼミナールのカリキュラムは、この記憶のメカニズムを考えてタイムスケジュールが組まれています。

生徒のみなさんは、立志館の授業を大いに活用し学力をつけてくださいね。

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脳科学の研究結果に基づいて、合理的に勉強すれば意外とすんなりと学力は向上します。すると、勉強が楽しくなります。楽しくなると好きになります。人間は好きなことには、ストレスなく取り組むことができます。やがては、自ら学ぶ力が身に付くようになるのですね。脳を好循環に導くことが大切なのです。

2018/6/26
政治家の失言についての考察
インドネシアにいても、ネットがあれば、日本の記事は当たり前のように読めます。

時事通信社が、自民党の二階俊博幹事長が、人口減少問題に関し「この頃、子どもを産まない方が幸せに(生活が)送れるのではないかと勝手なことを考えて(いる人がいる)」と述べたと配信しました。(2018年6月26日)

東京都内で行われた政治評論家との対談で、聴衆の質問に答える形で発言したとありますから、記者はいわゆる失言になりそうな言葉を虎視眈々と狙っているのですね。

前後の文脈が分かりませんので、その言葉が失言なのかどうかは、本当は判断しようがありませんから、これが記事になるのかどうか疑問です。このような政治家を貶めるための言葉狩りがよくありますね。

だから、こういう記事が出る度に、どのメディアかを確認するようにしています。時事通信社は、リベラルで反自民の傾向が強いように思いますね。こうやって、メディアを左右で分ける目を持つと、記事の裏側の意思が分かるようになりますからおすすめします。

さて一般的に、政治家が人の生き方に踏み込むと地雷を踏む可能性が高くなりました。それを学習していない政治家さんが多いですね。もちろん、言論の自由はあるのですが、政治家はどの発言が揚げ足を取られるかを学ばないといけません。

たとえば、子どもを産むことに関しても、

1.子どもを産む方が幸せ    2.子どもを産む方が不幸せ 
3.子どもを産まない方が幸せ  4.子どもを産まない方が不幸せ
(5.子どもが産めない方が幸せ  6.子どもが産めない方が不幸せ)


と分けられますが、幸せ不幸せは、子どもを産むかどうか、子どもを産まないかどうか、子どもを産めないかどうか、で決まることでもありません。

産んで幸せだと思っていても、何かの具合で不幸せになるかもしれません。産まなくて幸せだと思っていても、同じく不幸せを感じるようになるかもしれません。人生はそんなに単純なものではありません。

だから、人の生き方の幸不幸をあまり単純化して話すと政治家は危険です。とくに、ある特定の人の生き方を攻撃すると、賛同者もいますが反対者もいてネット時代は炎上します。

特に怒りのコメントを見ると、子どもを産みやすい社会にするのが政治家だろ!と突っ込まれています。みなさん、日頃のうっぷんを晴らしているのでしょう。

明日はワイドショーで、タレントたちが批判するんでしょう。2,3日はこのネタで持つんではないでしょうか。


話は変わりますが、幸せか不幸せかに基準はありません。自分が幸せだと思えば幸せ、自分が不幸せだと思えば不幸せなんですね。ちょっとしたことにも感謝できると、それだけで人生はありがたいなと思えてきます。感謝でき、幸せを感じることができる力は才能かもしれません。だって、それだけで気分よく生きられますからね。

他人と比較し過ぎて、劣等感を感じていると不幸せな気分になります。嫉妬は自分を不幸せな気分にさせる最大の心のあり方のように思います。日本では有名人の不祥事(不倫など)が明るみに出ると、大バッシングにあいます。二度と這い上がれないぐらい叩きます。

これは自分の心の中にある日頃の嫉妬心やイライラした気分の裏返しなのかもしれませんよ。他人の色恋沙汰など、どうでもいいことなのにと思うのですが…。

2018/6/21
ネット監視社会が実現した中国
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」を転載します。(転載は自由、出典明示とのこと。http://melma.com/backnumber_45206/ で登録できます。)


平成30年(2018年)6月21日(木曜日)
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 華為技術(ファウエイ)の「スマートシティ」システムに潜む妖怪
 ネット監視の都市を中国は「安全都市」と呼ぶらしい
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日本ではまったく伝わらなかった。いや、中国の主要メディアも報道せず、ネットに流れたストライキのニュースは当局がさっさと削除した。だから中国の国民も大規模なトラック業者のストライキがあったことを知らない。

中国ではトラック運転手が連絡を取り合い、拠点は安徽省の合肥と四川省の成都だったが、全国一斉のストライキとなり、波紋が広がった。

これは6月8日の事件で、原因は「ウーバー」への不満が爆発したからである。何故か?

ウーバーはタクシーの空車が近くにいれば、スマホで呼び出せる新しいネットシステムで、日本のように空車が多い国では普及しないが、中国で急成長した。その結果、バイク、レンタサイクルにも及び、ついにはトラック業界にも影響が拡がる。

たとえば荷物がある。出入りのトラック輸送業者より、近くに空車のトラックがあれば、簡単に呼び出して輸送を頼める。つまりダンピングも起こり、業界の秩序と取引慣行までが攪乱される。

悲鳴を挙げたトラック運転手たちが、ネットで連絡を取り合って一斉に同盟罷業を提案し、実際に未曾有のストライキが行われた。

ところがネットを監視している全体主義国家の中国においては、「社会の安定」と「経済発展」が優先され、いかなるストライキも禁止されている。

ただちに当局が介入し、弾圧し、指導者を逮捕する。ストライキ参加者も罰金刑か、あるいは解雇という悲運が待ち受けている。中国共産党というビッグブラザーが禁止していることに刃向かったからだ。

こうした弾圧の先兵として、大活躍し、委細漏らさずに、その監視をおこなう装置がファウェイの通信機器と施設なのである。

だから「スマートシティ」だ。「共産党独裁にとって安全な装置」を張り巡らせた功績がある。監視カメラなどでストライキ参加のトラックを特定し、顔面認識システムは、運転手の顔を割り出す。弾圧から逃れる手だては望み薄だろう。

▲ウーバー・ビジネスの殆どを中国共産党系企業が抑え込んだ

トラックのウーバー・ビジネスは当初、ふたつの私企業が運営していた。2017年4月に突如、ファンドが買収し、これら2社を合併させて「ムンバン」という会社に統合された。

つまりこの合併は共産党系列ファンドが表向き実行したことになっているが、自転車のウーバーを買収した手口と同じであり、すべてのネットビジネスも国家の監視下におく措置である。

国民に勝手な行動を取らせ、ストライキなど起これば、そのエネルギーは突然、反政府暴動に発展することになり、中国共産党は不安で仕方がないのである。

独裁システムとは、つねに過剰な監視を行うものであり、嘗ての密告制度と寸毫の変化はない。新兵器を用い、ネットシステムさえも、独裁政治の武器化しておこうという思惑からなされているのである。

かくてネットシステムは、中国においては中国共産党の安全のために酷使されるが、国民の安全のためではないことがわかった。

中国ばかりか、ファウェイの通信機器は「スマートシティ・ソルーション・システム」と銘打たれて、ロシア、アンゴラ、ラオス、ベネズエラに輸出されている。

西側は公務員の無駄を削減し、効率を上げるための「e政府」を謳っており、ドイツなどでは一部試験的にファウエイのシステムを導入しているが、米国とオーストラリアは、厳密にファウエイの通信設備、機器、システムの導入を禁止している。

以上、転載ここまでです。


いかがですか。すでにお隣の中国では、SF映画の世界が実現してしまっているようですね。恐ろしくはないですか。

経済の平等が人間の価値とされる社会の末路です。マルキシズムはすでに終わっています。

経済を平等にするには、強大な国家権力が必要です。それによって、経済活動を規制し、自由な活動を規制します。中国共産党はその経済の平等すら実現せず、貧富の差は拡大し、権力者側にいる人間だけが潤っています。

人間の本来の喜びは、自分の人生を自由に創造することです。自分の人生の主人公として自由に生きることです。

人間の自由を奪うことは、人間から喜びを奪うことと同じです。

一部の国家権力者だけが、自由に振舞える社会は欺瞞です。人間の本質に反しています。だから、自由を奪われた者は、国家権力を破壊しようとします。

それが怖いので、権力者は反国家主義者の芽を摘むために、密告制度を作ります。今では、密告しなくても科学技術とAIがその役割を果たします。それが今の中国です。

その中国は、アジアの盟主になろうとしています。日本とアメリカとの同盟関係がいつまで続くのかは分かりません。アメリカも恒常的財政赤字で苦しんでいます。すでに世界の警察は止めると宣言しています。

日本は急激に人口が減少し、あらゆる面で衰退の兆しがあります。いつまで、くだらない忖度問題に時間を費やしているのでしょうか。また、働き方改革だの、IR法案だの小手先の改革では、どうにもならないとは思いませんか。

国家の安全保障、少子高齢問題、エネルギー問題に的を絞って国家存続の道筋を立てる時期に来ているのではないでしょうか。

中国の属国にだけはなりたくないです。自由に自分の人生を選択できない国民にはなりたくありません。
2018/5/31
全国民監視システムの恐怖(中華人民共和国)
2018年5月31日(木)の産経デジタルニュースに、
【石平のChina Watch】習近平政権が進める全国民監視システムの恐怖
が掲載されていました。

https://www.sankei.com/world/news/180531/wor1805310009-n1.html

石平さんには、昨年、私のラジオ番組にもゲストでお越しいただきました。


その内容たるや本当に恐怖を感じますね。

1.全国の都市部では2千万台以上の監視カメラが設置され、24時間、街中の人々の動きを監視
2.監視カメラの中には、特殊な人工知能(AI)が内蔵
3.車の色や車種、歩行者の年齢、性別、衣服の色といった詳細を判別
4.当局の「犯罪者データベース」と一致すれば、GPSを使って居場所を即座に探知

5.警察官たちにも特殊な眼鏡を配備
6.「犯罪者データベース」に登録された人の顔をわずか0・1秒で割り出す
7.「自分がどこへ行っても常に監視されている」という意識を全国民に植え付けキャンペーン中

8.ネットは当然、中国の消費者用電子決済システムも政府の監視下
9.、国民個人所持の携帯電話やスマホなどの端末通信機器に政府開発の監視用ソフトのダウンロードを強制するプロジェクトを進めていく(重点的な監視対象となっているウイグル人たちにこの監視ソフトのダウンロードを強要し始めているが、いずれ全国民に広げていくであろう)

10.国民全員は24時間、常に政府に監視されているという恐怖感と憂鬱の中で生きていくしかない
11. それはすなわち、習政権が構築しようとしている「新時代中国」の理想的姿

人間の最大の尊厳は、精神・行動の自由です。それが奪われる社会は絶望しかありません。常に政府に監視される。そのどこに正義があるのでしょうか?権力者の側の統治するための正義でしかありません。ぞっとしませんか。

もし、中国でこのブログをアップしたとたんに、ブログは閉鎖され、監視対象になるのですからね。

今、中国共産党にシンパシーを感じて行動する日本の左翼に聞きたいのですが、本当に日本国が中国のような国になってもいいのですかね?私には理解不能です。
2018/5/21
多極化する世界と日本の行方
中東情勢が混沌としています。

まずは、イラン問題から、

1.2015年7月にアメリカのオバマ政権時に、イランが核兵器開発放棄をする「イラン核合意」がなされた。(イスラエルは反対していた)

2.イランの経済制裁が解除され始めた。イランの石裕が世界に出回りだした。日本は恩恵を受けた。アメリカのシェールガスはあおりを食った。

3.2018年になりトランプ大統領は、イランは世界最大のテロ支援国家であると指弾し、5月にイラン核合意からの離脱を表明した。経済制裁の再開を宣言した。

4.トランプは昨年12月エルサレムをイスラエルの首都に認定した。国連加盟国128か国から認定取消決議を受けながら、5月13日(イスラエル建国70周年記念日)にアメリカ大使館をエルサレムに移転した。(中東イスラム諸国を敵に回すと宣言したようなもの)

5.イスラエルは、占領地のガサで起きたパレスチナ人デモに、イスラエル軍が発砲し、多数殺害された。5月18日国連人権理事会が非難決議を可決した。(火に油をそそいでいる)


6.5月17日(メルケル首相の訪ロの前日)に、シリアのアサド大統領はプーチンと会い、今まで難色を示していたシリア憲法改正案に賛成し、改憲、総選挙、国家再建の早期実現を、アメリカ抜きで進めることを決めた。(アメリカはシリア問題から外れた。)


EUの反応は、

1.アメリカのイラン核合意離脱に反対していたEUは、アメリカの離脱からすぐに、アメリカの対イラン経済制裁が欧州企業に与える影響阻止の法律を実効に移した。(EUはアメリカと対抗する姿勢を明確にした。)

2.5月18日にドイツのメルケル首相はロシアを訪問し、プーチン大統領と会談において、イラン核合意はアメリカなし守ることで合意した。しかも、アメリカが反対してきたロシア・ドイツ間直結ガスパイプライン建設を発表した。

3.トランプ大統領は、メルケル大統領のロシア訪問時に、NATO(北大西洋条約機構)への軍事費支払いが少な過ぎるとドイツを批判した。アメリカは「欧州の連中はろくでもない者ども」などと欧州の反米感情を煽った。

4.親米のサウジアラビアに近いヨルダンなどの国も、イランに接近し始めている。

どうやら、ドナルド・トランプのアメリカは、中東や欧州での軍事力の撤退を考えているようですね。パックスアメリカーナ(アメリカの覇権が世界を平和にする)という目標を本気で捨てるようです。すでにオバマの頃から、アメリカは世界の警察を止めると宣言していましたね。

欧州はEUとロシアで上手くやってくれ、中東はロシアに覇権を移譲するから上手くやってくれ、という風に見えませんか。覇権は金がかかりすぎる。アメリカはアメリカファーストでやるということなんでしょうか。

アメリカはシェールガス・シェールオイルがあるから中東を捨てられたのかもしれませんね。アメリカでは原発撤退が続いています。私の直観では、アメリカではすでに次のエネルギー革命を見越しているような気がします。

この流れでいくと、アジアは中国でやってくれとなりそうですね。在韓米軍、在日米軍の撤退もシナリオにあるのかもしれません。というか、2026年在日米軍撤退という噂も聞きますね。すでに米朝関係は、中米朝になっているでしょう。韓国や日本はスルーされています。安倍さんは必死に食い下がっていますがね。

日本人もアメリカべったりの発想から抜け出ないと、知らぬ間に梯子を外されてしまいます。世界で最も少子高齢社会が進む日本の将来はどうなるのでしょうか。

安倍首相は、対中国警戒から、上手く外交・安保をされています。今、日本の外交・安保を安倍首相ほど上手くできる人はいないでしょう。その先の中国の覇権時代がやってきたときの対応も考えて欲しいですね。

森友・加計問題なんか、いい加減にしろと言いたいです。大卒・高卒の就職率も98%近くです。史上最高だそうですし、経済が好調なのに政権交代をする場合でしょうか?

それよりも、政府には反省をしてもらって、少子化対策、憲法改正、安全保障強化、規制緩和、ロボットAI推進(人手不足解消)、自然環境保護(国策として針葉樹林から広葉樹林へ転換=水源復活、海が復活、動物が復活する)、財政再建(人口が減り続ける限り、これは無理かも)、海洋資源開発(メタンガス、レアメタルの開発、資源国となり財政再建の可能性あり)、国策として新エネルギーの開発、医療技術の革新(健康長寿で、財政再建に寄与)などなど、将来に向けて資本の集中と選択をし、そのためなら日銀にお金を刷りまくらせて国際を買わせて、費用を捻出したらいいと思いますね。

それをやったらハイパーインフレになるって?すでに日銀は禁じ手の国債買いを大量にしているけれど、一向にインフレにはなりません。お金はどこに行っているかご存知ですか?日本にあるならば、インフレになってもおかしくないですが、日本円はアメリカ中心に世界に羽ばたいて行って、世界経済を日本円が支えているのですよ。だから、借金まみれの国なのに、日本経済はまだまだ好調だから、世界経済がおかしくなっても、日本円が買われるのです。

インフレになるぐらい将来の日本のために、国策的経済活動にお金を回せばいいのです。そして若者にもっとお金を回す。そうしないといつまでも将来が見えないと悲観する若者たちは、子どもを作ろうとしませんよ。

2018/5/10
『心身を育む自然栽培』(杉本哲也、中村俊一共著 登龍館)

『心身を育む自然栽培』(杉本哲也 中村俊一共著)を登龍館さんから出版しました。
ISBNコードを取得していませんから、自費出版になりますので市販されていません。

全国で初めて完全自然栽培米を食堂に導入した大阪の清風中高等学校で実施した「食育講座」の講義内容をまとめたものです。

内容は以下になります。

「心身を育む自然栽培 ― 杉本哲也」
・健康とは何か?
・その食べ物で健康になれますか?
・自然栽培で育てた作物が身体に良いのはなぜか?
・身体だけでなく心も育む自然栽培

「自然栽培は子育てに通じる ― 中村俊一」
・価値観の多様化から、子育てに悩む親が増えている
・自然栽培米の根の育ち方
・自然栽培米の籾の生命力
・自分の人生は自分で決断し、責任を負うもの
・身体は食べたもので作られる。心は聞いた言葉で作られる。未来は話した言葉で作られる。

杉本哲也さんより

『食べる物や健康に関する情報は世の中に溢れていますが、7年前に無農薬でリンゴ栽培に成功した木村秋則さんと出会って「自然の法則とは何か」や「健康とは何か」ということがわかりました。

自然栽培は宇宙で生きる上で最も大切なことを教えてくれているので、ある方からリクエストを頂き、その基本的な考え方を冊子にまとめました。

また自然栽培は子育てや教育においても知っておいたほうがいい考え方なので、そちらは盟友・立志館ゼミナール館長の中村俊一さんにまとめていただき、共著での冊子を発行しました。

自然栽培について興味がある方、健康になりたい方、ガンで困っている方、農業のあり方を知りたい方、食育に関心のある方、子育て孫育て中のお父さん・お母さん、お祖父ちゃん・お祖母ちゃん、給食をパワーアップしたい幼稚園・保育園の園長・理事長、学校の校長にお勧めです。』

1冊400円(送料別)ですが、読みたいという方は希望冊数をご連絡ください。
メールはこちらへ


2018/4/24
世界のラジオがネットで聞ける時代

2018年4月8日(日)インドネシア・スラバヤにあるFM局 Suara Surabaya(FM100)に生ゲスト出演をしました。

現地時間19:00〜20:30の1時間半も、日本の教育や日本語の勉強の仕方などをお話しました。もちろん、通訳してもらいましたよ。

番組の冒頭は、坂本九の「すき焼き(上を向いて歩こう)」です。インドネシアではたくさんの方がカバーしていて、インドネシア人のカバー曲から始まりました。コメントを求められたら、「ビルボードで全米1位になった曲です」などと答えました。55年前の曲です。

次に、なぜか、Kiroroの「未来へ」が流行っているみたいで、曲をかけた後で、いきなりどう思うと聞かれて、しどろもどろになりました。無警戒だったから、気の利いたコメントができませんでした。これは反省です。20年も前の曲だからなあ。

さらに、インドネシアで超有名な定番の曲は五輪真弓の「心の友」、日本人では知らない人の方が多いのでは?これは、コメントを考えていたからセーフです。36年前の曲。多くのインドネシア人は日本語で歌えます。

そんなこんなで、あっという間の1時間半でした。インドネシアの子会社の宣伝にはなりましたね。

日本でも、インターネットラジオRadiko.jpで、FM,AMが聞けます。しかし、視聴エリアは居住地域だけになります。他地域が聞きたければ、プレミアム会員にならないといけません。また、海外からは聞けません。

しかし、このインターネットラジオは世界中であるようで、インドネシアではRadioonline.co.idがあります。これは世界中で聞くことができます。

わたしのゲスト放送も、2時間の時差がありますので、日本時間21:00〜22:30までになりますが、妻と子供たちが日本で聞いていてくれたようでした。

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アマゾンのAIスピーカーに、「アレクサ、スアラ・スラバヤをかけて」と命令しても、「ちょっと、分かりません」と答えます。思わず「お前はサンドイッチマンか!」と突っ込んでしまいました。(これが分かる人がどれぐらいいるだろうか?)

インドネシア語がペラペラになったら、インドネシアでラジオ番組を持ちたいと思います。
2018/4/10
「脳を鍛えよう」(「中村俊一の教育BOX」放送内容 今シーズン最終回)

2018年3月27日(火)「中村俊一の教育BOX」(ラジオ大阪)の第16シーズン最終回の放送内容です。ただし、放送そのままではありません。

先日、インドネシアのスラバヤにある一番有名なFM局 Suara Surabayaにゲスト出演しました。約1時間半も生ですよ。ふらふらです。弊社通訳のスタッフに通訳もお願いしましたが、やはり言語は大切ですね。いつか、自分の番組を持てるほどにしゃべりたいと思いましたね。内容は、後日、アップしますね。(そのときの写真をアップしました)


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今夜は、「脳を鍛える」お話をします。とくに、幼少期から中学生ぐらいまでの子どもたちの脳の鍛え方のお話をしますね。

江戸末期には寺子屋が2万件近くあったと言われています。今の小学校ほどあったとも言われています。識字率も70%を超えていたという研究報告もあります。

その寺子屋教育の伝統は、日本の基礎教育の根本として今も残っています。

それは難しいことではありません。「読み、書き、そろばん」です。現在では「読み、書き、計算」になりますね。

日本が、明治維新から始まる文明開化で、あっというまに西洋文明を取り入れ追いつけたのは、江戸時代の寺子屋教育の「読み、書き、そろばん(計算)」のおかげだったのです。庶民の基礎学力が高かったので、西洋文明をすぐに真似できて、そして、改良を加えて日本のものにできたのですね。

明治の文明開化によって、アジアの中で唯一、日本が西洋文明に追いつけたのは、江戸時代の寺子屋教育のおかげとも考えられるのです。

日本語は世界でも最も難しい言語のひとつです。何度も古典を音読し、書き写すことによって、言語能力と難しい内容が自然に身についたと考えられます。

「素読百篇、意自ら通ず」で、意味が分からなくても正しく音読していることを続ければ、自然に内容も理解できるようになるということを実践していたんですね。

しかも、内容的には精神論が多くあり、人の生き方や在り方などが、自然と身についたようです。

さらに、そろばんを使った計算力の練習は、脳の活動を活性化させました。事実として、音読しているときや計算を解いているときは、脳全体に血流が巡り、脳が活性化しているという実験結果が報告されています。

つまり、音読や計算は、脳全体に血流をめぐらせて、脳を鍛えることになるのです。

幼少期から少年期にかけては、脳が発達する時期です。その時期に脳を鍛えることが、将来の人生にとって最も大切なことの一つです。

パソコンで言うならば、Windows7→Windows8→Windows10と進化するほど、パソコンの処理速度があがります。それと同じで、「読み、書き、計算」を鍛えると、脳の処理速度があがると考えられるのです。

さらに、おでこの後ろ側にある脳の神経細胞の前頭前野(ぜんとうぜんや)をも活性化させます。

前頭前野という脳の器官は、思考や創造、感情の抑制など人間らしさの中枢を司る器官と呼ばれています。つまり、基礎基本の徹底練習が前頭前野を活性化し、人格形成にも役立っているということになります。

感情のコントロールや、規律に従うことは、前頭前野の働きのひとつでもあるんです。だから、読み書き計算で脳全体に血を活発に巡らせれば、前頭前野も鍛えられて、人格形成にも役立つということになるのですね。

それゆえに、読み書き計算の徹底が子どもの頃には必要なんですね。

それから、最近、アクティブラーニングが教育の主流になりつつあります。つまり、その都度の状況において、自分で考え判断し決断する力が求められています。受け身の勉強でなく、自分で考え解決する力をつけて欲しいということです。

アクティブラーニングがこれからの時代に大切なことは分かりますね。ところがですよ。自分で考えなさいと言われても、どう考えてよいか分からなければどうしようもありませんよね。

要するに、考え方の基本形が記憶されていないとどうしようもないのではないか?ということなんです。人工知能(AI)も膨大な情報の記憶をもとに、それらを何万通りも試しながら最適な解答を出しています。

中学生までは「なぜそうなるのか」を考えながら基本的な思考法を記憶していく訓練が必要だと思います。どの教科においても、「なぜ、そうなるのか」という考え方を学び、それらが自由に使えるようになるまで練習し記憶することが大切ではないでしょうか。

簡潔に言えば、考え方の基本形を覚えてないとどうしようもないのではないですか?ということですね。

しかも、記憶を司る脳の器官である海馬(かいば)は使えば使うほど、海馬の入り口の細胞が太くなることが発見されています。つまり、脳は鍛えれば鍛えるほど記憶力が良くなるということなのです。

ということで、まとめると、読み、書き、計算の徹底が脳の処理速度をあげ、人格形成にも影響を与えます。その上に、先人たちから伝わる考え方の基本形を「なぜそうなるのか」を考えながら記憶し鍛えていく、そうすることで、記憶力も増大し、自分で考え判断し決断するアクティブラーニングの基盤ができあがるのです。

小中学校でも新学期が始まりました。心をあらたにしっかりと学んで、脳を鍛える決意をしてくださいね。

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教科書というのは、洗練された人類の思考の遺産を伝える役目があります。つまり、人間の思考方法の宝庫なんです。ただ教科書を覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」「なぜそのように考えたのか」を追体験することで、先人の洗練された思考方法が身につきます。そのうえで覚えるようにすれば、自分の思考方法の基本ができあがるのです。

「なぜそうなるのか」。常にそれを考えることができる人が、世に起こる出来事の背後にある本質的なことを法則化できるのです。法則化のくせづけができた人が、多くの場合、人生において成功を収めているように思います。

2018/4/2
「長岡禅塾とは」(「中村俊一の教育BOX」放送内容 ゲスト:北野大雲老師)

2018年3月27日(火)「中村俊一の教育BOX」の放送内容です。ただし、放送そのままではありません。

先週に続いて、京都府長岡京市にある公益財団法人長岡禅塾の北野大雲老師にお越しいただきました。
http://nagaokazenjuku.or.jp/

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今夜は先週に続いて、ゲストに、公益財団法人長岡禅塾より、北野大雲(だいうん)老師にお越しいただいています。北野老師よろしくお願いいたします。

先週もお話をしましたが、長岡禅塾というのは、公益財団法人ですからお寺ではありません。つまり特定の宗教法人ではありません。禅による人材育成を目的として設立された、大学生対象の禅道場です。

昭和11年、岩井商店(現・双日)の創業者岩井勝次郎氏によって設立され。約80年の歴史の中で、三百名近くの卒塾生を輩出しています。塾生は個室を与えられて寄宿し、大学に通いながら禅の実践を行います。寮費は一切徴収していません。将来の進路についても何の拘束もありません。

禅の指導は代々臨済系の老師によっておこなわれています。長岡禅塾第4世老師が北野大雲老師です。さて、今夜は、北野老師に長岡禅塾での生活がどういうものかをうかがいたいと思います。


北野「長岡禅塾の生活には、規則というものがありますので、どういう規則に従って生活しているのかということをご紹介します。」

北野「朝は早いんですが、5時起床なんです。起きましたら、禅堂に行きます。そして、朝課と言いまして、朝のお経をみんなで大きな声を出して唱えます。その後、6時まで座禅をします。」

北野「それが済みますと、30分ほど禅堂の内外の掃除、掃き掃除、拭き掃除をします。それが終わりましたら、朝の食事です。粥座(しゅくざ)と言いまして、お粥をいただきます。」

北野「それから、外掃除、庭の掃き掃除に行きます。これを8時30分まで行います。ただ、大学の授業が1時間目からある場合は、あらかじめ連絡してもらって、大学に間に合うように早い目に出ていただくのは構いません。」

北野「その後は、自由時間です。大学に行ったり、禅塾で勉強したり、あるいは、アルバイトなど、自由にしてかまいません。」

北野「5時半に夕食をとることになっています。それからは、自由時間で、入浴もできます。」

北野「そして、1年間の半分、6カ月は夜8時から9時まで、夜座といいまして、座禅をすることになっています。9時が終わりましたら、また、自由時間です。だいたい、そういうようなスケジュールですね。」

北野「食事の当番というのがありまして、学生が順番に夕食を作ります。当番はお昼の3時に帰ってきて、5時半の夕食を人数分準備します。朝も当番制で、起こす役目、食事を作る役目があります。」

北野「それらは、すべて修行の一環としてやってもらうので、させられているという気持ちでやるのは困るんです。(笑)」

北野「というのも。禅の生活は、無心の生活ですね。その与えられている仕事に精神を集中して何事もやっていく。心の中を空っぽにして、仕事にあたっていくということですのでね。だから、座禅をすることはもちろん、お経をあげることも、掃除をすることも、食事の準備をすることも、すべて禅塾での生活は無心になって事にあたるという行(ぎょう)なんです。」


実際に、私(中村)も、禅塾におりましたので分かります。禅塾には垣根があるんです。広大な敷地ですから、とても長い垣根があります。それを剪定、刈込をしなければなりません。それも長い剪定ハサミを使ってやるんですけど、ものの5分もすれば、肩がパンパンになってきます。

そしたら、嫌になってきますわな。「嫌やな。しんどいな。早よ終わらんかな」と思いながら剪定すると、垣根の上がガタガタになってしまうんです。きれいにならない。

だから、嫌やと思ってからが本当の修行なんです。老師がいつもおっしゃるように、事になり切れ、事に無心であたれ。それがどういうことか分からんままに、目の前の葉刈りに一所懸命にやっていると、気付いたら、ビッシと見事にきれいに平らになっているんですね。

その時、心が洗われたスカッとした感覚になるんですが、これは実際に修行をしないと分からないんですよ。私は、長岡禅塾でそういうことをさせていただいて、どれだけ有り難かったことか。

老師は、今でも、庭をご自身で綺麗にされています。ですから、禅塾の庭は本当に美しい。行ったら感動しますよ。それは何かと言うと、掃除をする方の心が形となって現れているということなんですね。



北野「だから、修行の中で、一木一草も見落としてはならないと、厳しく師匠から言われましたね。私がいちばん叱られたのは、掃除の仕方だったですわ。私はきれいにしたつもりでも、「ちょっと来い」とね。そして、「ここは!」と指摘されるんですわ。そうするとダメなんですね。そういうことが何度もありました。」

北野「禅宗のお寺は、庭や外の掃除が行き届いているかどうかで、すべてが分かりますね。修行ができているかどうかは、庭を見れば分かります。」



現代においては、無心になる修行というのはなかなかできないです。長岡禅塾のような人材を作っていくところしかありません。大阪、京都、神戸などの方は、長岡禅塾から大学へは通いやすいですからね。4月から大学生になったのだったら、長岡禅塾をホームページで調べて、メールでぜひ問い合わせてはいかがでしょうか。

北野大雲老師の著書『禅に親しむ』(禅文化研究所刊)も出版されています。禅僧の面白いエピソードが書かれていて、興味深い内容です。ぜひ、こちらもお読みください。

今夜は先週に続いて、ゲストに、公益財団法人長岡禅塾より、北野大雲(だいうん)老師にお越しいただきました。北野老師、2週連続でご出演、どうもありがとうございました。



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アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、禅の精神の影響を強く受けて、最先端の技術をクリエートしていたことは有名です。その禅の精神を体験できて、無料で生活をしながら、大学にも通える。そんな場所は、長岡禅塾しかありませんので、「本当の自分を知りたい」と思われる大学生の方は、ぜひ、行ったらいいと思います。

アドバイスをするとしたら、入塾したら、無心になるにはどうすればいいかだけにフォーカスしてください。そのために、事になり切ってあたってください。嫌だ、やめたい、逃げたいと思ってからが本番ですよ。そこで、逃げてはダメですよ。

2018/3/26
「禅の修行を志す」(「中村俊一の教育BOX」放送内容 ゲスト:北野大雲老師)

2018年3月13日(火)「中村俊一の教育BOX」の放送内容です。ただし、放送内容そのままではありません。今夜のゲストは、公益財団法人長岡禅塾の北野大雲老師です。「禅とは何か?」を北野老師の生き様からその一端を知ることができるかもしれませんね。


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今夜はゲストに、公益財団法人長岡禅塾の北野大雲(だいうん)老師にお越しいただいています。北野老師よろしくお願いいたします。

長岡禅塾というのは、公益財団法人ですから、お寺ではありません。つまり特定の宗教法人ではありません。禅による人材育成を目的として設立された、大学生対象の禅道場なんです。昭和11年、岩井商店(現・双日)の創業者岩井勝次郎氏によって設立され。約80年の歴史の中で、三百名近くの卒塾生を輩出しています。

塾生は個室を与えられて寄宿し、大学に通いながら禅の実践を行います。寮費は一切徴収していません。将来の進路についても何の拘束もありません。

禅の指導は代々臨済系の老師によっておこなわれています。先代の第3世老師が半頭大雅老師ですが、実は、私も半頭老師お弟子の一人です。その老師の法を継がれたのが北野大雲老師です。

ところで、北野老師の経歴が変わっていらっしゃるんですね。そもそも、私が長岡禅塾でいっしょに修行をさせていただいていた頃は、相愛大学の教授をされていました。それが、定年前に出家をされて、建仁僧堂で修行をされました。ですから、相愛大学の名誉教授でもあられます。今夜は、北野老師に、なぜ、禅の修行を志されたのかについてうかがいたいと思います。

北野「そうですね。若い頃から、私は『本当の自分とはどういうものであるのか?』。そして、人生は一回限りなので『本当の自分を生きてみたい』。そういった問題を心の中に持っていたわけですね。」

北野「大学を出てから、4年間ほど出版社に勤めていたことがあったんです。ところがですね。先ほどの『本当の自分とは何か?』という問題がだんだん大きくなって参りましてね。それで、退職して大学院(京都大学)に入って、そして、先ほどの問題を根本から考え直してみたいと思い立ったわけですね。」

しかし、よく大学院に合格されましたね。

北野「運よく合格して、5年間勉強しましてですね。その後、いろいろなところで非常勤講師をさせていただいて、38歳のときに幸いに大学(相愛)に職を得ることができたんです。」

北野「38歳から大学での研究を落ち着いてできるようになったんですが、ある時、窓から空を見ておりましたら、突然『ぽかんとした、空虚な感じですね』、そういった気分に襲われたんですよ。」

北野「これは何だろうとね。私の問題は『本当の自分とはどういうものであるか?』ということを哲学のテーマとしてやってきたけども、哲学というのは理論なんですね。だから、本当の自分とはこういうものであるという諸説はいろいろ学べるんですが、そういうことを学んでいる自分自身が、本当の自分の在り方かどうかが疑問になったんです。」


なるほど、理論と生活とが一致しないということですね。


北野「そういうことです。足が大地に着いていない。空理空論をもてあそんでいるだけではないだろうか。そういう疑問だったわけですね。」

北野「それでね。どうしたらよいかとなったときに、私の周りにたまたま禅をなさっていて、私から見たら素晴らしい人、素晴らしい人格だなと思われる方が二人おられたんですよ。」

北野「その方の人格というのは、禅の修行をされて練り上げられたに違いないと、そういう風に思いましたので、一人の方に禅道場を紹介していただきまして、禅の道に入っていったわけです。」

北野「禅とはどういうものかというときに、己事究明(こじきゅうめい)、つまり、己(おのれ)の事を究めていくということが根本としてあるわけです。」

北野「禅の場合は、頭ではなく、身体でもって究めていく。つまり、身についた究明の仕方になるわけですけれど、それが自分の方向と合致するわけですから、大学で哲学を教えながら、一方で、浅井老師(半頭大雅老師の本名)について、ますます禅の修行に励んでおったということなんですね。そのときに、たまたま中村さんが長岡禅塾にこられたということですね。」


しかし、北野老師、よく出家されましたですね。


北野「そうですね。私は、もともと出家ということを目的にして、禅の修行をしたのではないんです。先ほどから申し上げていますように、自分の問題として、本当の自分に出会いたい。そういう道を歩みたい。それが私の一番の願望だったわけです。だから、お寺に入って、頭を丸めるというのは、私の想定外の事だったんです。」


要するに、浅井老師から「私の法を継ぎなさい」ということですよね。


北野「そう。そう。そういうことです。」


そのためには、師家になるには、出家して僧堂に入り、僧籍を取っておかねばならないということで出家された。それにしても、その決断というのは、なかなかできることではありません。私はよく決断されたなと尊敬しています。

(60歳代の半ばで、臨済宗の僧堂へ掛塔(かとう)すること=入門することは、かなり肉体的に厳しく、普通では受け入れてもらえません。)

禅というのは、頭だけではなくて、生活そのものにおいて真理を追究していく、真理と一体となって生活をしていくということです。こういう経験を大学に通いながら、生活をしながら、無料で禅の経験ができる。こんな素晴らしいことはないでしょう。

長岡禅塾では4月から学生を募集しておりますから、ぜひ、学生の皆さんにはお勧めしたいと思います。長岡禅塾のホームページからお問い合わせをしてください。

http://nagaokazenjuku.or.jp/

北野大雲老師の著書『禅に親しむ』(禅文化研究所刊)、このご本は禅僧の数々のエピソードがちりばめられて非常に面白く分かりやすいです。ぜひ、禅の入門書としてもいいのでお読みください。

今夜はゲストに、公益財団法人長岡禅塾の北野大雲(だいうん)老師にお越しいただきました。来週も北野老師に長岡禅塾について詳しくうかがいます。お楽しみに。

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長岡禅塾での経験がなければ、今の私はありませんね。こんな素晴らしい経験ができるところはありません。

「本当の自分とは何か?」「本当の自分はどこにあるのか?」

しかも、理論だけではなく、理論が生きることそのものと一致する。

どう一致するか?その答えを知りたければ、長岡禅塾をお勧めいたします。

(ヒント)理性には限界がありますよ。